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仏教入門

未来の運命を決めるものは何か お釈迦さまの明答

特集(1)

>>特集(2)
運命は、こう決まる」へ

「なぜ私は、日本に生まれてきたのだろう」
 連日報道される北朝鮮やイラクのニュースを見ながら、ふとそんなことを考えたことはないでしょうか。
 生まれる国や時代が違うだけで、私の人生は大きく変わっていたに違いありません。
「運命は何によって決まるのか」
 科学が進歩しても、その仕組みは依然解明されず、占いや迷信は少しも減ってはいないようです。
だれもが知りたいこの問いに、お釈迦さまは、明らかに解答されています。




 中高年を狙った開運商法が増加し、全国の生活センターには、次々と被害の相談が寄せられ、社会問題になっています。

●相談例1
  「五千円で姓名判断しませんかと声をかけられて、営業所に連れていかれました。家系図を調べて、先祖に自殺した人がいるので、その影響が子供に出ていると言われました。(中略)すっかり不安になって数珠を二十一万円で購入する契約をしました。今度は浄財だと言って百二十万円出せと言われています。信用できないのですが」
(東京都消費生活センター)

●相談例2
  「折り込み広告を見て、易者の先生が来ているという会場に出向いた。交通事故に遭って以来、目の調子が悪かったので相談したところ、先祖の因縁によるものだと言われ、一年間の祈祷サービスを勧められた。一年分の祈祷料(約六十五万円)を振り込み、四ヵ月ほどたったが、目の調子は変わらず効果がないので、解約したい」
(愛媛県生活センター)

 他県でも、同様のケースが後を絶たないようです。
「先祖のたたりで不幸になる」「災いを除き運を開くには祈祷しなければならない」などと不安をあおり、高額なつぼや数珠、印鑑などを買わされる被害が多発しています。
 果たして、先祖のたたりで不幸になったり、数珠や印鑑で幸福になったりするのでしょうか。
「もしかして……」「何もしないよりは……」
と、釈然としない気持ちを抱えながらも迷うのは、幸・不幸は何によって決まるのか。運命の決まる仕組みが分からないからでしょう。


 ●電車一本の差で、命を落とすこともある

 死者十二人、重軽症者五千五百人。
 八年前の三月二十日、都心をパニックに陥れた地下鉄サリン事件は、未曽有の犠牲者を出しました。
 分単位でダイヤが組まれる都内の電車。
 いつもより少し早く出勤したために惨事に遭遇した人もあれば、わずか数秒で乗り遅れたために命拾いした人もありました。
「運命のいたずら」といわれますが、運命ほど不可解なものはありません。何がそんな運命の分かれ目になったのでしょう。

 人間の運命は一人一人、あまりにも異なります。
 生まれながらの賢愚・美醜、強弱・貧富の差別、各人の身上に起こるさまざまな事件なども、千差万別、億差兆別です。不運をいとい、幸運を望むのは皆同じなのに、なぜ運命は、こんなにも人によって違いがあるのでしょう。
 運命は何によって決まるのか。最大の関心事です。
 その明答こそ、お釈迦さまの説かれた「因果の道理」です。


 ●仏教の根幹「因果の道理」

 仏教の根幹

 因果の道理は仏教の根幹といわれます。根幹とは、木でいえば根や幹のこと。根っこがなければ木は枯れ、幹を切ったら倒れてしまう。因果の道理が分からねば、仏教は一切分からなくなってしまうのです。

 仏教は、七千巻余りもの一切経にすべて書き残されていますが、それら一切経を貫いている教えが、因果の道理です。
 いかに因果の道理が仏教を知るに大事なことか、お分かりでしょう。

 道理

 まず「道理」とは、仏教で「三世十方を貫くもの」をいわれます。
「三世」とは、過去・現在・未来、「いつでも」ということです。
「十方」とは東西南北上下四維、「どこでも」ということです。
 いつでも、どこでも変わらないものが道理です。「江戸時代は通用したが、現代には当てはまらない」とか、「アメリカでは通用するが、日本では通用しない」などというものは、道理とはいえません。

 いつの時代でも、どこへ行っても正しいこと、変わらない事実を、「道理」といいます。
 仏教は、そんな道理を、二千六百年前から教え続けているのです。
「これだけ時代が変わったのだから、仏教も変えなければいけない」という意見を時々耳にしますが、時空を超えた普遍の道理が教えられていることを、知らないからでしょう。

 因果

「因果」とは、原因と結果のこと。
 どんなことにも必ず原因がある。原因なしに起きる結果は万に一つもありません。

 例えば、飛行機が海に墜落すると、多額の費用がかかっても、機体を引き上げ、原因を調査します。原因なしに墜落することはありえませんし、その原因を取り除かなければ、墜落を防止できないからです。
 もちろん原因不明ということはあります。飛行機が海底深く沈んでしまえば、墜落の原因を知ることはできないでしょう。
 しかし、原因が分からないことはあっても、原因が無いことはありえないのです。

 墜落や事故などの物理的な因果関係もありますが、仏法では、私たちが何よりも知りたい、幸福や不幸の原因と結果の関係が教えられています。


特集(2)
運命は、こう決まる」へつづく

 




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未来の運命を決めるものは何か 釈迦の明答 教行信証に響きわたる生命の大歓喜 釈迦の説かれた人間の実相 蓮如上人と白骨の御文章
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